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「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」 

[2024.04.22]

「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇 アビゲイル・シュライアー著 岩波明監訳

村山美雪・高橋知子・寺尾まち子=共訳 産経新聞出版 2024年」を読みました。

米国で多くの10代の少女たちが、学校やSNSで過激なジェンダー思想に影響されて、自分をトランスジェンダーだと自認するようになっていること、そういった少女たちが、医師による診断を受けることなく、自己判断で、思春期ブロッカー、男性ホルモンを服用できること、トップ手術(乳房の切除)ですら、望みを叶えてあげるのが人権の尊重だと言って、引き受ける外科医がいること、性別移行を行えば今感じている不安や希死念慮が解決するはずと思っていた少女が、性転換を行ってもその不安が消えなかったことに気づき、そこから元の女性の体に戻ろうとしても戻ることが難しい現実に直面して苦悩する様子など、丁寧に取材されたドキュメンタリーです。

最後まで読んで、この本はトランスジェンダー当事者に対するヘイト本ではないと思いました。

ところが、日本では、この本を出版しようとしたKADOKAWAに圧力がかかり、KADOKAWAが出版を中止しました。

KADOKAWAジェンダー本中止「伝統社会切り崩す人の不都合な真実」島田洋一氏

その後、産経新聞出版が出版にこぎつけましたが、発売にあたり、販売する書店に放火予告のメールが届きました。

トランスジェンダーに関する本の発売中止要求 産経新聞出版に脅迫

私はこのことがとても恐ろしいことだと感じたので、その圧力に屈せずに出版された本を買って応援したいと思いました。

何らかの圧力をかければ出版が中止できるとなれば、私たちの、知る権利、知らせる権利が奪われてしまいます。

この本が、本当にトランスジェンダー当事者に対する差別を助長するヘイト本かどうかは、多くの人に実際に読んでもらって判断するのが、民主主義の社会だと思います。考える土台としての情報を制限されることはあってはならないと思いますし、自分から情報を取っていこうという姿勢が必要なのだなと感じています。

 

性別違和に関しては、政治的な問題ではなく、医療的な問題として扱うべきという、監訳者の岩波氏の意見に賛成です。

幸い日本では米国のように、性別移行に関して慎重な医療関係者が多いです。

何でもかんでも米国の真似をしなくていいと思います。

 

著者アビゲイル・シュライアーさんのインタビューです

YouTubeで、Transgender  F to Mで検索すると、ホルモン剤を使用してこんなに容貌が変わったというコンテンツがたくさんあり、とても驚きました。

 

その一方、Detransitoner(元の性別に戻る人)で検索しても、多くのコンテンツを見つけることができます。

 

 

 

 

 

 

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