北欧デンマーク🇩🇰生まれの筋肉に着目した発達心理学:ボディナミック
ボディナミック(Bodynamic)はデンマークで開発された筋肉に着目した発達心理学です。
この女性が創始者のリズベス・マーカー(Lisbeth Marcher) です。
マッサージセラピストだった彼女は、1960年代から同僚と共に、全身のどの筋肉がどの年代で活性化するかを調べました。
加えて、筋肉によって可能になる動きと、心の働きの関連性についても調べて体系化しました。
例をお示しします。
①筋肉:大腰筋=股関節を屈曲する働きがあります。
②性格構造:
この筋肉ははいはいの動きで使われ始めます=自律の段階(8ヶ月〜2歳半)
③自我機能:はいはいの動きができることによって、子どもは自らの内なる衝動に従い、自力でつながりたい人(もの)に近づいていくことができます=自我機能のうち、1.つながること(コネクテッドネス)3.自分の中心を感じること(センタリング)という心の働きに関連していると見ていきます。
人とつながりを持つことに困難を抱えている方の中には、この筋肉が、人とつながっていくことを諦めた記憶を保持していることがあります。その場合、この筋肉にアプローチして、新しい経験を積むことによって、人とつながりを持つためのリソースを獲得していくことができます。
彼女の著書のBody Encyclopedia には、およそ150の筋肉についてまとめられています。
ボディナミックセラピーでは、これらの知識をもとに、筋肉を動かしたり触れたりする、身体からのアプローチと、私たちが大人に成長していく過程で学びそびれたことを新しく学ぶ、認知的なアプローチ、両方向からセラピーをおこなっていきます。