トラウマを受けた男性の方のご相談も承ります(水曜日 川﨑医師による外来)
当院には、院長の久保田の他に、川﨑医師が在籍しており、水曜日の外来を担当しています。
今日は川﨑医師をご紹介させていただきます。
さまざまな被害を受けた男性の方のトラウマ治療にいち早く熱心に取り組んできた医師です。
身体に働きかけるトラウマ治療の技法を複数習得し、それを治療に活用しています。
男性の場合、”男性が被害を受けるなんて‥”などの性別の固定観念があり、被害を受けたこと、被害を受けて苦しいこと、を口にしづらく、苦しみを一人で抱えるしかない状況に追い込まれている方が、女性よりもさらに多い割合でいると考えられています。
そういった方が、一人でも多く苦しみから解放されていくように、当クリニックがお手伝いできればと思っております。
(本人からごあいさつ)
公認心理師、医師の川﨑英悟と申します。
元々アルコールや薬物依存症の診療診療に従事していましたが、依存症の方の中には虐待やいじめといった、逃げ場のない環境で理不尽な逆境体験に長期間さらされた後遺症があったり、その後遺症を相談しても誰からも過去の体験のつらさを尊重してもらえなかったり、そうして複雑に積み重なった心の痛みを紛らわすための手段として、飲酒や違法薬物に頼らざるを得ない方がたくさんいました。
複雑に積み重なった心の痛みに対しては、必ずしも有効な内服薬がなく、短い精神科外来の時間ではできることも限られています。
私の診療の中では種々の心理療法、Body Connect Therapy (ボディコネクトセラピー)や、ホログラフィートーク、TFT、Brainsppoting(ブレインスポッティング) といった手法を用いて、日常生活でのセルフケアから穏やかに生きるためのリソースの獲得、トラウマの処理などを、お一人お一人のニーズに合わせて提供させていただきます。
特に社会的に理解を得ることが難しく、痛みを軽視されやすい、男性の性被害やDV被害、冤罪、いじめ被害、教育虐待を受けてきた方のご相談にも応じることができます。
Body Connect Therapy (ボディコネクトセラピー)とは
トラウマは情報とエネルギーとして、脳だけでなく身体にも残されています。Body Connect Therapy(以下BCT)は、身体からトラウマに働きかける心理療法です。これを読んでいる方にも、トラウマを想起させる場面に遭遇したり、不意に思い出したりすると、体がすくむ感覚や、冷めていく感覚、逆に熱く湧き立つような感覚を覚えたりした経験のある方がいるかもしれません。そうした身体感覚に注意を向けることで脳と体を繋ぎ、トラウマのエネルギーをペンデュレーション、タッピング、眼球運動、アファーメーション、タッチセラピーなどを用いて体から解放していくものです。
特徴としては、一つ一つのトラウマ記憶にかかる時間が圧倒的に短いこと、活性化が出づらく解離も起こしづらいため、安全性が高いことがあります。