赤ちゃんの向き癖
「赤ちゃんの頭がいつも片方にばかり向いているけれど、何かできることはありますか?」と
乳児院で尋ねられることがたびたびありました。
ボディナミック的な観点で何かできないだろうかとあれこれやってみたところ、頭が反対側に向く動きが増える経験がいくつか積み重なってきました。
向き癖のある赤ちゃんがいたら以下のことを試してみてください。
赤ちゃんの両方の手のひらにそれぞれ大人の指を添えてみると、反射的にそれを握る動きが出ますが、
握る強さに左右差はありませんか?
ATNR(非対称性緊張性頚反射)の出方も左右差がありませんか?
その場合、握る力が弱い方の掌を軽くさすりながら、
「握っていいよ。私がちゃんとあなたのことを守るからね。」
「握りさえすれば、ちゃんと安全は守られるからね」
と安全を保証する声掛けをしながら、握る力が強くなるのを待ちます。
(20分くらいで強くなることもあれば、複数回のセッションが必要なことがあります。
その場合は短時間で良いので毎日続けてみてください。)
そうすると、握る力が強くなるのとほぼ同時に、ぐぐぐっと反対方向に頭が向き始めるのではないかと思います。
(うまくいったケースはどれも同じような経過をたどりました。)
身体のことに詳しい臨床心理士の友人に話したところ、それはバブキン反射が関係しているのではないかと言われました。
バブキン反射は、赤ちゃんに見られる原始反射の一つで、手のひらを指で押すと口を開く反射です。
それが、頭の動きとどのように関わっているのかは調べてもまだよく分からないので、もっと学ぶ方法はないかと思っているところです。
当院では、このような赤ちゃんのセッションも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。