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【おすすめ動画】ロバート・メリロ博士 「ADHDの子の脳で何が起きているか」

[2025.03.04]

 

 

「薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方(クロスメディアパブリッシング)」

 

の著者Dr.ロバート・メリロの動画を見つけました。有名なTEDトークに招かれ、話したものの、とあるところからけちがついてお蔵入りになってしまったとのことです。なぜこれが多くの人に知られてはならないのでしょう?私はとてもよくまとまっていて、良い内容だと思いましたので、シェアしたいと思います。

 

(メリロ博士の)長男がADHDと診断されたので、ADHDの子どもの脳で一体何が起こっているのか知りたいと思って研究してきた。人間の脳は左右で異なる働きをしている。動物は、左脳では食べ物を探し、右脳では周囲が安全かどうか感じ取っている。 人間は動物の中でも最も左右で異なっており、協調して働くようにできている。

左脳と右脳の機能の違い

 

ではどのようにして左脳と右脳のバランスを取り直すことができるかというと以下の3つが挙げられる。

1 脳の発達を遅らせているものを同定する

2 異なるツールで異なるタイプの刺激を脳に与える

3 運動(Movement)

  運動は子どもの脳の発達を助ける

 

脳はボトムアップで成熟し、トップダウンで全てのシステムを制御する

このシステムが統合されることを垂直統合(Vertical Integration)という

  左右の脳が統合されることを水平統合(Horizontal Integration)という

 

この統合過程に干渉してくるのが、早期の感覚運動発達の課題(Early Motor Sensory developmental issues)で、一つの例として、原始反射の残存が挙げられる。原始反射は運動と脳の発達の基本であり、これがあるおかげで生後一年世界の中で感じて動くことができる。生後1年以内には、原始反射は抑制されるか統合される必要がある。

原始反射を統合して、ボトムアップの干渉を取り除くことによって未発達の右脳が発達することができる。未発達の右脳の発達が促され、過剰に活動している左脳の活動を抑えることによって、左右の脳のバランスが取れるようになる。

・まずは大きな筋肉を使って動く必要がある。体幹の安定性や筋肉の強さが必要である。

・頭や身体が傾いた時に姿勢を調整することが必要。そうでないとものの見え方が歪んでしまう。

・触覚刺激を行い、何度も原始反射を活性化する。反射が抑制あるいは統合されるまで発達の動きを行う。

・固有覚を育てるためにバランスをとるエクササイズを行う。

・ある方向から別の方向へと眼球運動を行う。

・身体をくるくる回して内耳の前庭機能を育てる。

・左の耳に高周波数の音、右耳に低周波数の音を聞かせたり、左右で大きさの違う音楽を聞かせる。

・左右の眼に異なる周波数の光刺激を与える

・左右に異なる色を見せる

・片方の鼻に匂いをかがせる

・リズミックトレーニング(メトロノームトレーニング)

  左半身、右半身の動きを協調させる

・バーチャルリアリティやビデオゲーム

・ニューロフィードバック

 

ADHDの子どもに15週間これらのワークを行ったところ、画像上左右の脳のバランスが取れるようになったという結果が出ている。未発達の右脳が発達することで左右の脳が同期して働くことができるようになる。

左右の脳のバランスをとることは、身体の健康のみならず精神の健康にも重要である。

 

 

 

 

 

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