ネガティブ・ケイパビリティとポジティブ・ケイパビリティ
どんなクリニックになっていったらいいだろうか、慌ただしい準備の中で、ゆっくりと思い巡らす時間がなかなか取れないでいます。さらに、文章を書くのが苦手で、まとまった形で表現することができないため、備忘録的に、大事にしたいと思っている言葉を書き留めておきます。
ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability):どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力、性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力
引用:「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 箒木蓬生著」
問題を明らかにして、問題解決を行うのがポジティブ・ケイパビリティで、この能力に優れていることもとても大切で、そのための研鑽も行っています。その一方、人間に降りかかる苦悩(例えば生老病死)を前に、圧倒的に無力なことも多々あります。解決はできなかったとしてもなお、苦しんでいる方の傍らにい続けることができるようなネガティブ・ケイパビリティもとても大切なものと考えています。
ポジティブ・ケイパビリティとネガティブ・ケイパビリティ、その2つを、状況を見極めながら提供できるクリニックでありたいと思っています。