体がそって抱っこしにくい赤ちゃんに試してほしいこと
抱っこしようとしても、体がそってしまい、なかなか抱っこしにくい赤ちゃん
仰向けに寝かせていると、まるでブリッジをしているように背中が浮いてしまっている赤ちゃんを
乳児院ではよく見かけます。
原始反射の一つ、恐怖を感じると体が固まって動かなくなる恐怖麻痺反射が残っているためと考えられます。
(恐怖麻痺反射は、お母さんのお腹の中にいるときにストレスを感じる時に起きる子宮内逃避反応(Uterine Withdrawal Reaction)と関連していると言われています。)
そういった赤ちゃんには、優しく声をかけながら、前鋸筋に触れて続けてみてください。
「生まれてきてくれて嬉しいよ」
「あなたは大切な存在だよ」
「あなたが生まれてきたことをとても喜んでいるよ」
など、存在を承認するような言葉をかけてあげると良いと思います。
これも個人差がありますが、
20分くらい触れていると、背中のそりがだんだんと減ってきて、
Cカーブの赤ちゃんらしい丸い背中になってくれることがよくありました。
ボディナミックシステムでは
前鋸筋は他者とのつながりを持つ上で、とても重要な筋肉と位置付けられています。
前鋸筋が活性化されることで、他者とのつながりを感じられると、安心感が増えてきて、身体の緊張もゆるんでくるのではないかと考えています。
赤ちゃんによっては、前鋸筋に触れると大泣きする子もいます。
その場合どうするかについては、ワークショップなどでお伝えできればと思います。